MoのWebLog

思ったことをテキトウに。

親知らずを抜歯した話

 かかりつけの歯医者でレントゲンを撮ったら、大学病院への紹介状を渡された。治療内容は親知らずの抜歯であったが、想像をはるかに超える治療であった。いろいろと驚きや学びがあったので、折角だから記録しておく。

かかりつけ歯医者 - 事の発端

 町医者で見せられたレントゲンには、下顎の "骨の中に" 横になって完全に埋まっている親知らずが写っていた。歯医者には「紹介状を書くので、大学病院で手術して抜いてもらってください。」と言われた。
 正直、時間もお金も消費してしまいそうで気が乗らなかったので、抜かない選択肢もあるか、と確認したところ、
「炎症を起こしてから抜くか、今のうちに抜くか、です。炎症を起こして痛くなっても、すぐ手術はできないので、しばらく苦しいですよ。」
とバッサリ切り捨てられてしまった。大人しく、渡された紹介状と共に、大学病院に行くことにした。

大学病院 - 初診

 大学病院でも、同じようにレントゲンを撮った。最初、ピンポイントで部位を写す方法を支持されたが、レントゲンを撮るための器具が大きく、口の奥まで入りきらなかったので、顎全体を撮影するだけになった。
 レントゲンを眺めながら説明を受けて、顎の骨を削って親知らずを抜きます、と伝えられた。部分麻酔で手術時間は1時間程度、術後の痛みと腫れは3〜7日間程度とのこと。
 「多分大丈夫だと思うけど、神経に触れたら後遺症がうんぬんかんぬん……」と手術前あるあるのリスクを説明され、同意書にサインした。その後は、注意事項と、手術と抜糸の予定日だけ伝えられ、意外にもあっさり初診は終わってしまった。その他に確認されたのは、「ロキソニン大丈夫な体質ですか?」くらい。渡された同意書の控えには、「完全水平埋伏」と書かれていた。
 また、大学病院は、どこも待ち時間が診察時間の倍以上かかることを学んだ。

大学病院 - 手術

 結論から書くと、めちゃめちゃ痛かった。手術時間は、少々抜歯が大変だったようで、予定より40分程長くかかった。初めての部分麻酔手術だった。痛みはないものの、今頬が切られているとか、今顎の骨削られているとか、されていること自体はリアルに分かるので、結構怖かった。
 とにかく痛かったのは、抜歯の時。何度もすごい力で押されるので、とにかく顎が外れそうで痛かった。何回か顎休憩をもらいつつ抜いてもらったが、「骨を削られる」・「すごい力で押される」の繰り返しなのが、ひたすら辛かった。
 あと、一番大きな塊が抜けた(と思われる)瞬間、頭から背下にかけて血の気が引く感覚が走ったのも怖かった。おそらく、一気に出血したのだと思うけれど、全く痛くないのに気が遠くなる感覚がした。
 手術の最後は、切ったところを縫われ、出血がある程度治るまで待って終了だった。ロキソニンと、抗生剤と、うがいタイプの消毒液を処方された。うがいは、口の中で漂わせる程度にしてください、と言われた。

術後

 術後は、ひたすらに腫れ、ひたすらに痛かった。顎を動かさなくても、起き上がっていても、寝ていても痛かった。手術は午前中に行ったのだが、その日の午後は、痛みに呻きながら数分ごとに血に染まったティッシュを交換しているだけで夜になった。
 手術の翌日、経過観察のため病院へ行った。傷口と麻痺の状態を確認してもらい、特に問題は起きていないと言われた。追加のロキソニンと滅菌ガーゼを受け取って、術後の確認は終わった。
 術後2日間は、夜もあまり寝られず、仕事も全く手につかなかった。ロキソニンを飲んでも全然痛かった。痛み止めの意味……。術後3日目から、漸くおかゆ以外のご飯を食べる気になり、ロキソニンが効くようになってきた。
 術後3日目でかなり良くなったと思う。痛み止めが効き、歩く振動で感じる激痛が無くなった。腫れもかなり引いてきて、代わりに殴られたかのような大きな痣ができた。術後から出ていた、37度程度の微熱も落ち着いてくれた。
 術後1週間ほど経てば、あくびや咀嚼時に痛みはあるものの、ロキソニンを飲む必要も無くなった。余裕が出てきたため、口の中にある糸がやけに気になるようになった。

 実は、初診時に、一度に両方できないか?と打診したのだが、 「無理ですね。何も食べられなくなるので。」 と返されていた。当時は診察回数が減らせないことを、ちょっと残念に思っていたが、術後になって、そりゃそうだ、と納得している。

抜糸(歯科では、抜歯と混乱するため「糸抜き」と呼ぶらしい)と、もう一本

 これから……(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル